新聞掲載記事
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2004/11/09[日本経済新聞:15面 企業3 ベンチャー]
動画から広域静止画 新潟中越地震調査に活用
画像処理ベンチャーのエマキ(福島県会津若松市、秋月直道社長、0242-29-1910)は広域にわたる静止画を動画から再構成する独自技術を生かした画像処理業務を始める。このほど新潟県中越地震の被災地の画像作成に関する業務を国土交通省などから受託した。今後、全国の自治体などを対象に防災や土木建設向けの需要を開拓する。
同社が静止画像をつなぐ一般的な技術を基に開発したソフト「ムーフィックス」を使う。動画から静止画に数分から数時間で容易に変換でき、河川など距離の長い映像にも対応できる。新潟中越地震では国交省湯沢砂防事務所の依頼で、約400平方キロの被災地を地震直後にヘリコプターから撮影、静止画像として提供。約4キロにわたる上越新幹線の脱線現場の画像も事故調査委員会に提供した。
費用は撮影対象の1平方キロ当たり15万円〜20万円と航空写真の3分の1程度で済むという。従来は地元の東北中心に営業してきたが、今回の実績を基に関東や西日本に代理店を拡大。ソフトの期間貸し方式で販売し、2004年3月期に2億円だった売上高を2006年3月期に8億円まで増やす計画だ。
2004/10/27[福島民報]
脱線の新幹線 鮮明 「若松のエマキ撮影」
※1号車(左)が大きくレールをそれて傾くなど8両が脱線した上越新幹線 = エマキ提供
新潟県中越地震で脱線した上越新幹線の全車両の様子を、会津若松市のベンチャー企業「エマキ」が上空から撮影し、1枚の画像に収めた。
25日午後1時20分ごろ、ヘリコプターで上空約300メートルからハイビジョンのビデオカメラで撮影。同社が開発した技術で
1枚の静止画像に仕上げた。10両編成の車両のうち、最も脱線がひどかった最後尾の1号車が上り線側にはみ出して傾いている様子がはっきり記録されている。
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2004/2/6[日本経済新聞]
エマキが医療システム「内視鏡映像を静止画に」
千葉大と共同開発 新会社、夏に営業開始
画像処理ベンチャーのエマキ(福島県会津若松市、秋月直道社長)は千葉大学と共同で、内視鏡を使って撮影した臓器のビデオ映像を一枚の平面写真に変換する技術を開発した。食道や膀胱(ぼうこう)など臓器内部の全体像が一覧でき、患部の位置や大きさの特定に役立つ。医療機関などから画像処理を請け負う新会社を設立し、今夏から営業を始める。
ビデオカメラの映像は一般に毎秒三十コマの静止画像がつながってできている。同社はコンピューターを使ってその静止画の中から必要な部分だけを自動的に抜き出し、手ブレや遠近感なども補正して一枚の平面展開写真に仕立てる技術を確立した。「尿道や食道など管状の臓器なら一枚数分で画像処理できる」(秋月社長)という。
エマキは医療用の画像処理を専門に扱う新会社を立ち上げて、今夏から一枚千〜二千円でサービスを始める。新技術をあらかじめ組み込んだ医療装置の普及も目指し、大手メーカーに業務提携を呼びかけ始めた。
内視鏡を使った診察は一度に見える範囲が狭く、凹凸の陰に隠れた患部を見逃す恐れもある。ビデオを繰り返し見るのは手間がかかり、従来の写真では枚数がかさむ。新技術なら一枚のパノラマ写真で臓器の全体像が把握でき、患者にも説明しやすい。
動画に比べてデータ量が百分の一程度と少なく、電子カルテとしてパソコンなどに簡単に保管できる利点もある。
エマキは会津地方の建設大手、会津土建(会津若松市)の系列会社。トンネルや下水道などの保守点検用に五年前に開発した画像処理技術を応用した。内臓はトンネルと違いそれ自体が動くほか、より精度の高い画像処理が必要なため、千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センターの五十嵐辰男教授と共同で大幅に改良を加えた。
2004/2/3[日本工業新聞]
内視鏡画像処理システム 「診断写真を1枚に」
千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センターの五十嵐辰男教授と画像処理ベンチャーのエマキ(社長・秋月直道氏、福島県会津若松市、TEL:0242-29-1919)は共同で、内視鏡で撮影した体内画像を一枚の静止画像に加工処理する技術を開発した。内視鏡で診断した全体を正確に圧縮・記録するため、患部の位置や大きさを高い精度で特定できる。
新技術は、エマキが水道管の展開画像など、主に土木建築で培ってきた画像処理技術をベースに、五十嵐教授が医学的検証を加えることで実現した。毎秒約三十枚の静止画からなる動画データを、それぞれの静止画像の一致する点で次々につなぎ合わせていくことで、連続した高解像度の静止画像を作成することが可能になった。消火器、泌尿器の管腔臓器に利用できるほか、腹腔鏡手術への応用もできる。
内視鏡診断は観察が可能な範囲が狭いため、全体を見ることができず診断箇所を何枚かの写真に分けていた。このため小さな病変を見逃すリスクや、臓器、出血点の確認が難しいなどの問題が生じていた。新技術の開発により、診断時の安全性が高まるだけでなく、カルテの保管も容易になり、医師がカルテを見直しやすくなるなど利便性も高まる。
エマキは今夏までに、新技術を活用した画像処理システムを製品化したい意向で、現在、「内視鏡から画像を作成するまでのシステムを構築するための提携先を探している」(秋月社長)という。
2004/2/2[千葉日報]
内視鏡映像を平面図で記録 世界初の医療システム開発
千葉大学の五十嵐辰男教授は一日までに、内視鏡で撮影した映像を一枚の平面図に加工する世界初の医療システムを、画像処理のベンチャー企業と共同開発した。内視鏡で診察した全体の範囲を一枚の平面図に圧縮して記録することで、ガンなどの患部の位置、大きさを素早く特定でき、効率的な手術が可能になる。同システムが普及すれば、患者に画像を示して診断結果を詳しく伝えられ、医療現場で求められているインフォームド・コンセント(十分な情報を与えられた上での患者の同意)の一層の推進が図られる。
患部特定に威力 手術を効率化
同システムは、五十嵐教授が画像処理会社の「エマキ」(福島県会津若松市、秋月直道社長)と共同で開発。エマキは建設・土木業界で活用していた動画から静止画を作製する技術を、医療分野に応用させた。
これまでの内視鏡を使った診察・治療では、視野が狭く患部の特定が難しい上、写真で保管する場合、大量のデータが必要−などの多くの課題があった。開発したシステムでは、内視鏡で診察した食道や胃、膀胱(ぼうこう)、尿道などの映像をいったん、短冊状など平面画像に展開。得られた大量のデータをつなぎ合わせ、一枚の画像に圧縮させることに成功した。
同システムを活用できるのは食道、胃、十二指腸など「消化器」と、尿道、膀胱など「泌尿器」。肺ガン、膀胱ガン、排尿障害などの診断・治療で、素早く患部を特定でき、効率的な手術を行うことが可能となる。
食道や尿道など管状の臓器は、撮影と同時に自動的に画像合成が可能で、胃や膀胱などの臓器は撮影した画像を手動でつなぎ合わせるため、およそ十分程度の時間差が必要という。
画期的なのは、内視鏡など既存の医療器具を引き続き使うため、新たな器具の習熟の必要がないこと。課題は、胃や膀胱など手動での加工が必要なリアルタイムでの画像作製や、診断部位の大きさが即時に分かるようスケール(目盛り)を表記されることなど。
医療期間がシステムを導入する場合、およそ四百〜五百万円ほどの設備投資が見込まれるため、普及も課題。 ただ、実用化は早期に行う。エマキなどのは医療機関に普及されるまでの間、撮影された画像を平面図に加工するための会社を設立し、一枚千〜二千円程度で平面図化を請け負う予定としている。
五十嵐教授は「新システムにより素早い診断や適切な手術が可能になる。データを患者に示し、医師と患者がお互いに正確な情報を共有できる」などと話している。
2004/1/31[福島民友]
世界初の技術開発 「医療画像の静止画生成」 実用化へ国際特許を申請
会津若松市東栄町のITベンチャー企業「エマキ」(秋月直道社長)は、医療で使う内視鏡、腹腔鏡で撮影したビデオ画像の臓器内壁の全体画像を一枚の平面展開静止画として、コンピューターで自動生成する世界初の技術を開発し、三十日、千葉大で開かれた先端的科学技術研究発表会で発表した。千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センターの五十嵐辰男教授との共同開発で、同社ではPCT(特許協力条約)に基づく国際特許を申請した。今年夏の実用化を目指す方針。
同社は、同市の会津土建(菅家洋一社長)の関連会社。今回の新技術は、同社が一昨年、日本で初めて開発したトンネルなどの管状内壁の全面展開画像作成技術をベースとしており、建築分野の技術を医療分野に活用した。
現在の内視鏡、腹腔鏡の写真やビデオ撮影では、臓器内全体を同時に記録、閲覧することができない。全体画像の記録には画像量がかさむ上、記録されない部位もある可能性があった。
臓器内壁の全体画像を一枚の静止画で記録することで、病気の位置、形状、大きさの正確な把握が可能となり、内視鏡、腹腔鏡の診断手法の改善に大きく貢献することが期待される。
また、内視鏡、腹腔鏡は世界中に普及しており、開発した技術の市場性は高いとみられる。
同社と五十嵐教授は昨年夏から共同開発に入り、千葉大医学部の協力で、これまでに尿道、食堂での画像作成に成功している。今後は、実用化に向け、医学的な実証を重ねる。
秋月社長は「どの内視鏡、腹腔鏡、ビデオ画像画像でも使える技術にする。腹腔鏡を使った手術では作成した画像が“地図”のような役割となり、医療分野で意義のある技術だと思う」と話した。
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